第21回 初の防災協定

テレビデビュー


6月10日、”第5回地域防災防犯展”が大阪の見本市会場で行われましたが、その際先輩でもあるロゴスコーポレーションの柴田社長のご厚意で、暖段はこベッドを展示させてもらう事になりました。

段ボールベッドの軌跡

インテックス大阪で開催された防災展に出展

3月11日以降、初の防災展と言う事で各方面から注目されていて、自治体関係者、自衛隊、消防や一般企業の担当者まで、多くの人に避難所での使用例を見てもらう事ができると期待をしていました。



また多くのマスコミが、アイデア商品などを熱心に取材をしており、段ボールでベッドを作ったという真新しさから、何社かから取材を受け、翌日オンエアされました。



その中でも、関西テレビさんは特にに熱心で、後日特集を組みたいので活動の密着取材をしたいと申し出があり、お受けしました。


後に完成した番組内容は非常に解りやすい素晴らしいもので、暖段はこベッドの理解と普及に一役をかってくれる事になります。


段ボールベッドの軌跡
当社での撮影風景 


段ボールベッドの軌跡

大人20名が乗っても大丈夫 社員も出演しました


段ボールベッドの軌跡
セッツカートンの岩本社長と

↓その番組の模様です。

http://www.youtube.com/watch?v=2H1u-b4QDRw

初の防災協定


震災以来、避難所の環境改善の為に暖段はこベッドの導入を進めていましたが、なかなか思うようにいかない現実に対し、制度作りの必要性を訴えていたところ、嬉しい事に愛知県新城市とセッツカートンとの間で、初めて防災協定の締結が決まったとの連絡が入りました。

段ボールベッドの軌跡
6月28日 初めての協定締結式に出席



段ボールベッドの軌跡
穂積新城市長と

ちょうど新城市は、東日本大震災を受けて防災マニュアルの見直しを始めていて、セッツカートン新城工場からの申し出に採用を決定してくれたのです。

締結式は6月28日。

内容は、”災害時における物資調達に関する協定”です。

実際の運用としては、備蓄しない前提で平時はお金がかかりませんが、災害発生により避難所が開設されると、市側からセッツカートンに対して支援要請があり、段ボール製簡易ベッドやプライバシーを守るパーテーションなどを供給します。

その際は有償になりますが、市民の為に何が何でも供給しなければならないという責任が発生する事になり、今回の東北のように、同じ地域で導入できた避難所と出来なかった避難所など、まだらな状態が一掃されて長期避難者全員に届ける事ができる訳です。

またその価格ですが、ビジネスではなく社会貢献という位置づけで、原価に近い値段で平成24年現在2,900円に設定しました。

(新城市との締結時は2,500円でしたが、段ボール原紙は市況商品であり価格の変動があった)

この価格は、たとえば家具の大手量販店でマットレスを買うと、最低でも3,000円以上しますのでマットレスより安いベッドと言う事になります。

ちなみに、私の会社は中小企業で、供給能力が限られていますので、防災協定の締結はせずに、セッツカートンなど大手メーカーと自治体との間で直接、締結をお願いする事にしました。

また設計した当社は意匠登録を申請していますので、権利は当然あるのですが、災害時はビジネスという観点ではなく、被災者支援を重視し、防災協定上はマージンなど一切の権利は行使せず、無償で設計図を公開することにしました。

ですから、当社には一切お金は入ってきません。


しかし本当に避難所での2次被害を防ぐ事ができるなら、それで十分です!(^_^)v



(実は、普及を図るには目先の利益よりも、無償公開にした方がより拡がりやすく、日本の避難所のスタンダードになると考えた訳です!


ともあれ、初めての防災協定締結ですから私にとっても大変嬉しい事です。

しかしそれにもまして、避難所の環境改善を目的としているとはいえ、制度としてはまだ前例の無いものを採用してくれた穂積市長には大変感謝です。

やはり、何事も一番初めにするのは勇気がいる事ですよね。

この時点で、実際に被災地には2,000床ほど導入されてはいましたが、開発して間も無い時期で、効果のほども熱心に訴えてはいたものの、まだまだ実績の乏しいものでした。

それを、いち早く理解して締結をしてくれた、決断力のある素晴らしいリーダーだと思いました。

実際にその後、新城市を皮切りに約1年で40もの自治体と防災協定の締結をする事になります。

これもすべて、新城市の穂積市長のお陰だと関係者一同改めて感謝をしています。

続く