西日本新聞に段ボールベッドの活動の特集記事が載りました.

西日本新聞さんが,従来と違う切り口で記事を書いてくれました.ベッドをプッシュで被災地に送ればそれでOKでは全く無いと言う内容です.
今回の人吉市での活動では,避難所・避難生活学会理事の立場でボランティアで現地入りしました.人吉市のベッドは,私が以前に設計したベッドですが,現在は業界団体である全国段ボール工業組合連合会に対して無償で設計図を提供していますので,熊本県に所在する大手段ボール会社4社によって生産および搬入されました.
業界団体から送られてきた1000床のベッドは市内7カ所の避難所に設置しましたが,この設置作業に関して,関係する10団体と30項目以上の実施作業について計画と打ち合わせが必要でした.
そしてベッドの組立て作業は,絶対に時間通り終わらせる必要があります.避難者の皆様には一度退去して頂き,食事の時間までに再入居してもらわなければならないからです.失敗は許されません.避難している人数が大規模になればなるほど難易度が上がり,経験が無いとまず実施は不可能です.
実は,被災地に段ボールベッドが届いたよ!と言う明るい良いニュースの影には,様々な根の深い課題が横たわっています.むしろ,ベッドが届くことがいわゆる「美談」になっている間は,まだベッドが常識化していない証拠かも知れません.
早くベッドが当たり前になるようにするには,行政が主導して誰でも導入できるように,これまでの知識と経験を手順書にまとめて,標準化しないといけません.その作業も含めて,引き続き様々な課題の解決に取り組んでいきたいと思います.