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2012.03.07

第2回 支援活動開始!茨城県高萩市に向けて出発

3月15日夜8時、



私達は5台のトラックを連ねて大阪を出発。茨城県高萩市への緊急支援物資輸送がスタートしました。



現地では、津波の被害こそ大したことがなく、しかしその為にマスコミがまったく報道しなかったので、国からの支援もなく空白地域になっていたようです。




水や食料や生活物資を満載したトラックは、滑り出しはすこぶる好調、順調に距離を稼いでいきました。



しかし、



実は、解決できていない大問題をいくつか抱えていました。



そう、燃料の問題です。

あの時は首都圏以北は全く燃料がなく、どこで調達すればいいのか判りません。そもそも燃料もなければ目的地に到着できるはずがないのです( ̄□ ̄;)


それと、高速道路が使えなかった事です。東北道や常磐道は全面通行止め!なんとか一般道で頑張ろうという事になっていました。




ともあれ、順調に名古屋から東名に入り、しばらく安定走行していたのですが、





な、なんと!ヽ((◎д◎ ))ゝ




静岡県東部を震源とするマグニチュード6,4の地震発生です!((((((ノ゚⊿゚)ノ

震度6強で東名高速は全面通行止め!



走行中でしたが私達に被害はなく、浜名湖SAで足止めです。



これはえらいことになった。福島第一原発も3回目の爆発があるのではないか?



などと考え、そもそもこの行動は失敗に終わるかもしれないと言う、何とも重苦しい雰囲気に包まれていました。



それから数時間で安全が確認できたのか東名高速は復旧、また走り始めましたが、走行しながらラジオや東京からの電話で、この先どうするか考えながらの、不安な深夜のドライブでした(;´Д`)ノ



御殿場を過ぎ東京にも近づいてくる頃には、空も白み出し海老名SAで作戦会議!



放射能と、燃料と、道路の確保と!




ここまで来たのはいいですが難問は全く解決できず。行こうか?それとも名誉の撤退か?赤い目をこすりながら延々議論は続きました。



すると、運転の疲れと結論がでないもどかしさで、眠気が差してきた時、携帯電話がけたたましく鳴り響き東京の仲間から朗報が飛び込んできたのです。



なんと、緊急車両の証明書を入手できたのです。自衛隊や消防などが張り付けていたあれです。



これはありがたい(^O^)/



燃料は優先給油、一般車通行止めの常磐道も無料で通行可能。一度に二つの難問が解決したのです。



これでメンバーは、行くぞー!高萩市民は俺たちを待っているんだ~!\(*`∧´)/みたいな意気込みで先を急ぐことになりました。



本当は一番肝心な放射能の問題がまったく解決していなかったのです!

とりあえず昆布かじって行けばいいかという雰囲気で。(。・ε・。)



福島原発の再爆発の件は、万が一の時はすぐに引き返す事だけ決めて、緊急自動車しか走っていない常磐道を北へ進路を取りました。


水谷嘉浩のブログ

途中、水戸を越えたあたりから道路の隆起が多くなり、だんだん被災地に近づいてきている事が理解できました。


それでもなんとか60km/hくらいのスピードを保ち、時折トラックは激しくジャンプしながらも高萩インターに到着。高萩市役所まではもうすぐです。


そして、750kmの長旅でしたが無事に到着。


水谷嘉浩のブログ

写真の草間市長をはじめ職員の方々が待ってましたとばかり寄って来て、皆で物資を降ろしてくれ、やっとひと仕事が終えた感じでした。


ただ、その間も激しい余震が何回かあり、半壊していた市庁舎がガタガタと崩壊するのではないかとびくびくです!((((((ノ゚⊿゚)ノ


そして原発の行方も気が気でなかったのですが、現地の方々はあえて触れないようにしているのか触れても仕方がなかったのか、黙々と作業をされていました。



そりゃそうですよね。自分たちの街なんですから。被災地の皆さんのどうすることもできない辛さが感じ取れました。



ともあれ、高萩市の皆さんには本当に喜んでもらえて良かったです。

少しはお役に立てたかな?という気持ちで満足でした。





ミッションは達成しましたので、とにかく帰ろうということになり、そのまま仮眠を取らず寝不足のまま大阪に向けて出発。


結局往復1500km、約30時間ほどの長い長い旅は無事に終わりました(´∀`)



後日聞いたところによると、高萩市への支援物資の1/3が、私たちの運んだ物資だったそうです。

最後に、

実は家を出るときに、密かにこれで最期かも知れないなあという覚悟で、家族に出発の挨拶をして出てきました。無謀ともいえる行動でしたが、無事に帰ってこれて本当に良かったと思っています。

しかし、この後まだまだ厳しい道のりが待ち構えていようとは、この時は思ってもいませんでした!


続く

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